MASSACRE
FROM BEYOND

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現在、ディスクヘヴン名古屋にお勤めのビル・アンドリュースがほんの少年時代に自ら結成(後のOBITUARYのALANと2人で結成)、ドラマーをつとめた伝説のオリジナルデスメタルバンドMASSACREの'91年の1stアルバムが、EPの4曲(クロノスとの共演によるVENOMのカヴァーも有り)を足して遂に再発!! '80年代中期、2本のデモテープ(数年前当時のライヴを足してコレクターズCD化、現在も入手可能)で世界中のアンダーグラウンドシーンで伝説的な人気を誇った、オリジナルデスメタルバンドの1つであったMASSACRE. その人気とは裏腹にレコード契約が取れずにいた3人(BILL. TERRY. RICK)はDEATHの1stアルバムリリース後カリフォルニアからフロリダに戻ってメンバーをさがしていた古くからの友人CHUCKに誘われてDEATHに加入(RICKはもともとKAMと共にMASSACRE以前に初期のDEATHのメンバーであった)したためMASSACREは一時解散. DEATHのメンバーとして"LEPROSY". "SPIRITUAL HEALING"の2枚のアルバムを製作後(RICKは途中で脱退)、今度はDEATHが分裂/一時解散. その後BILL.TERRYはRICK. KAMと共にMASSACREを再結成しEARACHEと契約、今回再発された"FROM BEYOND"アルバム. "INHUMAN CONDITION"EPをリリースした. その後BILLが日米間を行ったり来たりしている間に、KAMとRICKが新しいメンバーを入れて2ndアルバムをリリースしたりしていたが、その後程なく解散. TERRYはその後SIX FEET UNDERのメンバーとして活躍中. 待望のKAMのNEWバンドのCDも近日発売予定です. 今回再発された"FROM BEYOND"であるが、ブラストビートも一切取り入れないシンプルかつオーソドックスな正にオールドスクールデスメタルといったサウンドであるが、KAMの超ヘヴィかつディープなデスヴォイス、RICKのヘヴィにザクザクと刻まれるギターのリフ、派手なアーミング主体のイーヴルなギターソロ、BILLの疾走感溢れるドラム等何処をとってもこれぞデスメタルの基本といったカッコよさが満載です. しかし先程ふれたデモCDでも確認出来るように、1stアルバム収録曲のほとんどの曲は'80年代中期には既にほぼ同じ形で完成されており、もちろん誰もデスメタルなんかやっていない時代、それこそやっとスラッシュメタルが出現して間もなくの頃にこんなサウンドを確立していたという事実は大きな驚きであると同時に、当時のアンダーグラウンドシーンでの絶大な人気も納得いくところである. しかし先程述べた経緯などからEARACHEからのレコードデビューが、後発の有名どころのデスメタルバンドが一通りデビューした後になってしまったことで、時期を逸した感もあり、今一つ大きなインパクトを残せず、 EARACHEデビュー後は今一つ大きな成功をおさめられなかったため、今の若いファンはMASSACREと言っても今一つピンと来ないかも知れないが、このCDには、アンダーグラウンドシーンで一時代を築いた者の凄み、先駆者/オリジネイターゆえのカッコよさがたっぷり詰まっているので、是非この機会に一度チェックしてみてください.

今回のCD化にあたってのリ・マスターにより、当時の欠点だったサウンドのモヤモヤ感がとれて、とてもかっこよくなっており、本人も満足だそうです。(印税がもらえないということを除いては・・・)
● 参考CD(コレクターズCD)●
Massacre
Infestation Of Death

\2,500

デモトラック&’86年のライブ収録。
[MORITAKA CD-001]